【251】2024/7/28 主日礼拝 『この世の流れ』 エペソ人への手紙<2:1~5> 斉田 基 牧師

 

1-2節
 さて、あなたがたは自分の背きと罪の中に死んでいた者であり、
 かつては、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいました。

聖書は、この世の流れというものがあり、そして、この世の流れを、作っているのは、空中の権威を持つ支配者・・・すなわち、悪魔、悪霊だと教えています。

この世の流れ、流行や流行りの背後には、悪霊が働いていて、多くの人々が、まるで、流れるプールの中で、浮き輪をつけて浮かんでいると流されて行くように、この世の流れに流され、悪魔が望んでいる方向に流されていると言うのです。

たとえば、統計的に、日本では2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡します。
この世の流れに従うなら、皆さんの二人に一人はがんになり、3人に一人はがんで死亡することになってしまいます。

また、日本の若い世代の自殺率は、世界でトップです。15歳から、39歳までの死因の第一位は、自殺です。
虚しい、生きていても、何の喜びも希望もない、ただ苦しいだけ、死ねば楽になる・・・そのような流れに流されて、自分から死を選んでしまう人が、どんどん増えています。
しかし、主イエスを信じる私たちは、この世の流れに従って、死んでしまう、この世のものではありません。
ヨハネ15:19
もしあなたがたがこの世のものであったら、世は自分のものを愛したでしょう。しかし、あなたがたは世のものではありません。わたしが世からあなたがたを選び出したのです。そのため、世はあなたがたを憎むのです。

主イエスを信じる私たちは、この世の流れに流されて、がんで死ぬために選ばれたのではありません。・・・悪魔が作った流れに従って、むなしくなり、絶望し、自分から死を選びたくなるほど苦しむために、選ばれたのでもありません。

主イエスは言われました。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者みな、永遠に決して死ぬことがありません。あなたはこのことを信じますか。」
イエス様を信じる私たちは、私たちを救うために死んで、よみがえられたイエス様と一緒に生きるために、選ばれました。
あなたは、あなたを愛し、あなたのために死んで、よみがえられたイエス様と一緒に生きるために、救われました。
あなたを愛してくださるイエス様が、どんな状況でも、守り、祝福し、勝利を与えてくださる・・・あなたは、イエス様と一緒に生きるために、選ばれました。
ローマ8:37-39
 しかし、これらすべてにおいても、私たちを愛してくださった方によって、私たちは圧倒的な勝利者です。
 私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いたちも、支配者たちも、今あるものも、後に来るものも、力あるものも、
 高いところにあるものも、深いところにあるものも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。

これが、主イエスを信じる私たちに、恵みによって、神様が与えてくださった信仰の確信です。今、互いに、
「あなたは、主イエスによって、圧倒的な勝利者です。」と祝福し合いましょう。

どんなものも、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできない。どんな苦難、どんな状況においても、私たちを愛してくださる主イエスは、私たちを守り、祝福し、圧倒的な勝利を与えてくださる・・・このことを確信する信仰が、私たちを、この世の流れから完全に守ります。
この信仰の確信がないから、悪魔が作ったこの世の流れに流されてしまうのです。
2-3節
 かつては、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいました。
私たちもみな、不従順の子らの中にあって、かつては自分の肉の欲のままに生き、肉と心の望むことを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。

悪魔が作った流れとは、自分を中心にする流れです。自分の欲望、自分の願い、自分の思いを行うことを願う・・・自分を中心にする、この世の流れに従うことは、その流れを作った悪魔に従うことです。それは、神様ではなく、自分を中心にして、神様に従わない不従順の罪の中に死ぬことだと、聖書は教えています。
自分を中心にすること、あなたは正しい、あなたがしたいことをすればいい。別に、誰に従う必要も、神に従う必要もない、あなたは自由だ。あなたの人生はあなたのものだから、あなたの好きに生きればいい・・・聞こえは、いいのですが、そのように、悪魔が人間を騙す目的は、殺し、盗み、滅ぼすためです。

エバを騙した時も、悪魔は、神様に従わない罪を犯しても、あなたは死なないと嘘をつきましたが、結局、神様に従わない罪を犯すことによって、すべての人に死が入り、悪魔は、罪と死の力によって、人を奴隷にし、支配するようになりました。
罪も、死も、病気、苦しみ、虚しさ、悪いものすべてを、私たち人間にもたらしたのは、神様ではなく、悪魔です。・・・悪魔が、私たちに、一見、良いことをささやいて、誘惑して、騙す、悪魔の目的は、私たちを殺し、盗み、滅ぼすことです。
しかし、神様の目的は、私たちを愛し、いのちを与え、それも、豊かないのちを与え、生かすことです。
罪の中に死んでいた私たちを救うために、神の御子イエス様のいのちを犠牲にされたほど、神様は、私たちを愛してくださいました。
3-5節
私たちもみな、不従順の子らの中にあって、かつては自分の肉の欲のままに生き、肉と心の望むことを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。
しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、
背きの中に死んでいた私たちを、キリストとともに生かしてくださいました。あなたがたが救われたのは恵みによるのです。

皆さん、神様の目的は、あなたを愛し、生かし、豊かな恵みで満たすことです。
しかし、悪魔の目的は、あなたを殺し、盗み、滅ぼすことです。
悪魔が作ったこの世の流れに流されるなら、私たちは、悪魔が望んでいる方向・・・すなわち、殺され、奪われ、滅ぼされることになる、罪と死と滅びの方向に流されていきます。

この死と滅びの流れに流されないように、自分を守るために必要なのは、自分から、みことばの流れに聞き従うことです。
みことばを聞いて、信じて、「神様、どうかあなたの目的通り、私を愛し、私を生かし、豊かな恵みで満たしてください」と願って、みことばに従うことができるように、聖霊様の助けを祈り求めることです。
皆さん、神様に造られた私たちは、神様の声を聞き分けることができるように造られています。
ヨハネ10:27
わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。わたしもその羊たちを知っており、彼らはわたしについて来ます。

みことばを聞いて、主イエスを信じることを心に決めた人は、その日から、主イエスの声を聞き分けて、主イエスに従って、ついて行くことができると、主イエスが言われていることを信じてください。
このことを信じるなら、今日から、この世の流れではなく、みことばの流れに従うことができます。・・・このことを信じるなら、悪魔が作った死と滅びの流れではなく、聖霊様のいのちの水の流れに従うことができます。

ある女性は、お父さんには内緒で、癌になったお母さんを連れて、富山から松戸に引っ越して来ました。幼い頃から、目の前で、お母さんに暴力を振るう姿を見せられ、また、親戚の間でも、「火つけてやる」と騒いで、親戚中にも嫌われていた、父親との関係で、彼女は、何十年も苦しんで来ました。
逃げるようにして松戸に来たときも、松戸の警察署に行って、「父親が、タクシーで、やってきて、私にタクシー代を払わせるかもしれない。何をするかわからない。どうしたらいいですか。」と、前もって相談に行きました。
そんな彼女と、お母さんは、イエス様を信じて、お母さんは、天に召されました。
しかし、お母さんは、検体されていたので、ご遺体を富山に運ぶことになりました。
富山には、お母さんを慕っていたお知り合いの方もたくさんおられたので、お別れ会をしようということになりましたが、お父さんに知られたら、どうしようと思いました。

お父さんにとっては、妻なので、その死を、知らせないということもできない、しかし、知らせたくもない・・・彼女は悩みました。

その時、彼女は、イエス様を信じてから、まだ一週間ぐらいで、洗礼を受けてもいない時でしたが、彼女が、お祈りして、聖書を読んでいると、イエス様が弟子たちに語られたみことばが、不思議に、彼女の心にとどまりました。

イエス様が、「弟子たちにガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えるのです」と言われたみことばが、不思議に、彼女には、「富山に行くように、そして、お父さんに会いに行くように、と、言われている気がしてならなくなりました。
しかし、彼女の思いとしては、当然、行きたくありません。会いたくありません。

しかし、イエス様が、神様が、行くように、と、言われている・・・彼女は、どうしたでしょうか。
急いで、幼い3人の子どもの手を引いて、ご主人と一緒に富山に迎いました。
しかし、上野駅についた時には、もう切符を買っている時間もありませんでした・・・この新幹線に乗らなければ、病院で入院しているお父さんの面会時間に間に合わない・・・すると、不思議なことに、切符も持っていないのに、駅員さんが、早く乗って、乗ってと言って、親子5 人を乗せてくれました。
自分の思いでは行きたくなかった、しかし、イエス様の声を聞き分けて、従うことを選んだ彼女のために、イエス様がすべてを用意し、導いてくださいました。

そして、富山の病院の面会時間にギリギリ間に合いました。
しかし、お父さんの病室に入ると「何しに来やがった」から始まり、30分ぐらい小言を言われ続けました。
こうなると分かっていたから、会いたくなかった。もう腹が立って来て、もういい、もう帰りたい・・・しかし、イエス様は、素晴らしいお方でした。
不思議なことに、なぜか、彼女のうちから、「ごめんね」という言葉が出て来た。彼女は、「ああ、この言葉は、私じゃない」と思いました。
彼女は、「ごめんね。私が悪いの」と言って、お母さんが、亡くなったことを知らせました。

すると、お父さんは、突然、泣き始めました。涙を流しながら、「自分も、明日のお母さんのお別れ会に出たい」・・・それで、彼女は、病院の先生の許可を得て、車椅子でお父さんを、お母さんの棺がある会場に連れて行くことになりました。
彼女は、牧師に、「あのお父さんが、泣き出して、そして、明日、お別れ会に行くと言うんです」と連絡しました。
牧師は、次の日、早朝に松戸から富山まで、車で来てくれました。
会場で、お父さんは泣いていました。牧師を見るなり、「オラみたいな者でも、救われますか。おオラみたいな者でも、救われますか。」・・・実に、37年間、お父さんに傷つけられ続けて、もう赦せない、本当に壊れていた親子の関係が、彼女が、主イエスの声を聞き分けて、従ったときに、イエス様がすべてを癒し、回復してくださいました。

「オラみたいな者でも、救われますか。」
「救われますよ。イエス様は、私たち罪人のために、どんな罪でも、全ての罪を引き受けて、代わりに罰を受けて死んでくださいました。神様は、私たちを裁く方ではなく、私たちの罪を赦してくださり、私たちを救ってくださるお方です。」
お父さんは、自分が家族を傷つけて来たそのすべての罪も、全部イエス様が背負ってくださったことを信じて、その日、泣きながらイエス様を信じました。

信じてから、お父さんは変えられました。その日までは、彼を導いてくださるイエス様と一緒にいませんでした。だから、彼は、何でも、自分を中心にして、自分のやりたいと思うことをやってきました。この世の流れに流され、悪魔の望む方向に流されて来ました。
しかし、それは、彼を導いてくださる羊飼いと一緒にいなかったからです。
イエス様を信じた、その日からイエス様が、彼の羊飼いになってくださった。そして、イエス様は、人を傷つけるような悪い言葉を言わせる方ではなく、愛の言葉を語らせてくださる方です。
同じお父さんなのに、昨日まではイエス様は信じていなかったのに、今日、信じたその時から、イエス様がお父さんの羊飼いになってくださり、お父さんの人生は、イエス様についていく人生に変えられました。

しばらくして、お父さんの洗礼のために、再び、牧師が富山に来てくれました。
もう、お父さんは、体も動かせません。寝たきりです。言葉もよく喋れません。体には痛みもあります。
しかし、お父さんの口から出て来る言葉は、「これで、いいんだ。だから神様に祈れる。」
そして、孫たちがスプーンでご飯を口に、入れてあげると、「ありがとう。ありがとう。」 ありがとう、しか言わない人に変えられてしまった。
かつて、暴力を振るい、言葉でも家族を傷つけていた人が、完全に変えられていました。
同じお父さんです・・・しかし、彼を導いてくださる羊飼いと一緒にいるか、いないかが彼を変えました。
お父さんの人生も、羊飼いであるイエス様に出会って、イエス様についていく人生に変えられました。

皆さん、このすべての回復の始まりは、彼女が、羊飼いなる主の御声を聞き分けて、自分の思いよりも、主の御声に従うことを選んだことから、始まりました。

主イエスを信じて、まだ、一週間ぐらいで、洗礼も受けていなかった彼女が、祈って、聖書を読んでいると、心にとどまったみことばによって、主の御声を聞き分けることができました。
主イエスは言われます。
ヨハネ10:27
わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。わたしもその羊たちを知っており、彼らはわたしについて来ます。

イエス様が言われた通り、主イエスを信じるなら、その日から、イエス様の声を聞き分けることができます。主イエスを信じるなら、その日から、イエス様に従ってついて行くことができます。

主イエスを信じて、祈り、みことばを読むことを通して、私たちは、主イエスの声を聞き分けて、この世の流れではなく、みことばの流れに従うことができます。
それは、自分の力によってではなく、いつも一緒にいて導いてくださるイエス様の力によってです

自分を中心にし、自分のやりたいと思うことをやって、この世の流れに流され、悪魔の望む方向に流されるのではなく、
主イエスを信じて、私を愛し、私を救うためならいのちまで捨てた神様を中心にして、神様が望まれる方向に進むことを選んでください。
私を愛し、私を生かし、豊かな恵みで満たしてくださる羊飼いなるイエス様と一緒についていくことを選んでください。

自分の思いのままに生きるこの世の流れ、悪魔が作った死と滅びの流れではなく、イエス様を信じて、聖霊様のいのちの水の流れに従うことを選んでください。

主イエスを信じるなら、今日からでも、あなたは、主イエスの声を聞き分けることができます。
主イエスを信じて、祈ってください。聖書のみことばを読んでください。
あなたの羊飼いであるイエス様は、あなたの祈りを聞いて、みことばを通して、あなたに語りかけてくださいます。
あなたのためならいのちも捨ててくださる良い羊飼いであるイエス様は、イエス様の声を聞き分けて、イエス様に従ってついて行くあなたのために、すべてのことを働かせて、最善を実現してくださいます。
壊れてしまった関係を回復し、過去の傷も、傷ついた心もすべてを癒し、恵みで満たしてくださいます。

今日、主イエスを信じて、もう一度、祈りとみことばを通して、主イエスの声を聞き分けて、主イエスに従う決心をして、祈りましょう。
その祈りに、イエス様は、必ず、答えてくださいます。