【284】2025/3/16 主日礼拝 『家の教会』 使徒の働き<18:24~28> 斉田基牧師
24-25節
さて、アレクサンドリア生まれでアポロという名の、雄弁なユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。
この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった。
アポロは、聖書に通じていた素晴らしい教師であり、伝道者でした。しかも、雄弁であったとあります。すなわち、とても話し方が上手でした。
同じ聖書の話でも、アポロが話すと、とても引き込まれる、興味が湧いて来る、とても分かりやすい、そのようなメッセンジャーでした。・・・しかも、教会が、別の教会に、アポロを歓迎してくれるように、と、推薦状を書くほど、素晴らしいメッセンジャーでした。
さらに言えば、アポロは、主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったとあるので・・・誰もが、「この人に聞けば間違いない」と思うようなメッセンジャーでもありました。
しかし、彼は、ヨハネのバプテスマしか知らなかった・・・どういう意味でしょうか。
マタイの福音書 3章11節
私はあなたがたに、悔い改めのバプテスマを水で授けていますが、私の後に来られる方は私よりも力のある方です。私には、その方の履き物を脱がせて差し上げる資格もありません。その方は聖霊と火であなたがたにバプテスマを授けられます。
これは、バプテスマのヨハネのことばです。つまり、ヨハネのバプテスマしか知らなかったとは、聖霊と火のバプテスマを知らなかったという意味です。
聖霊と火のバプテスマとは、聖霊の力を受けるバプテスマです。人間の力ではなく、聖霊の力によって生きるようになるためのバプテスマです。
アポロは、霊に燃えていたとありますから、アポロも聖霊様についてはある程度の知識はありました・・・しかし、聖霊の力を受けるということが、分からなかったのです。
主イエスは、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けますと言われました。
聖霊の力とは、私たちが喜んでみことばに生きるようにしてくださる神の力です。
ですから、聖霊の力を受けなければ、みことばを聞くだけではなく、行わなければならないことが分かっても、喜んでみことばに従うことができない。
アポロは、聖霊の力を受けることがよく分からなかったので、アポロの教えを聞いた人は、イエス様を信じます。みことばに聞き従うべきだと思います。しかし、どうすれば、喜んで、みことば通りに生きることができるのか、分かりませんでした。
26節
彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。
アポロの教えを聞いた、プリスキラとアキラ夫婦は、もっと正確に説明したとあります。
皆さん、アポロは、聖書に通じていて、イエス様のことを正確に語っていました・・・しかし、そのアポロよりも、もっと正確に説明したのです。・・・ですから、聖書の教えの正確さには、より正確な教え、さらに正確な教えがあります。
イエス様を知ることにおいてもそうです。より深く知る、もっと深く知る恵みがあるのです。
プリスキラとアキラ夫婦は、アポロの教えを聞いて、彼が素晴らしいメッセンジャーであることを知りました。それと同時に、アポロの教えに、少し足りないところがあることに気づきました。
それで、この夫婦は、アポロを助けたい、彼がもっと主に用いられるように、彼を通して、多くの人に、主の恵みを、ますますを受けて欲しいと願って、彼に、もっと正確に説明しました。
また、この夫婦の素晴らしいところは、「プリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで」・・・とあるように・・・この夫婦は、人前で、「アポロさん、私たちの方が正しく、よく知っています」と言わずに、尊敬と愛をもって、アポロに仕えて、励ますために、個人的に会って、彼に説明しました。
皆さん、アポロは、多くの教会を教えることができるほど、聖書に通じた伝道者でした。
一方、プリスキラとアキラ夫婦は、伝道者や教師などの肩書はなく、主イエスを信じた夫婦でした。そのような彼らが、なぜ、アポロよりも、正確にみことばを知ることができたのでしょうか。
使徒の働き 18章1-4節
その後、パウロはアテネを去ってコリントに行った。
そこで、ポントス生まれでアキラという名のユダヤ人と、彼の妻プリスキラに出会った。クラウディウス帝が、すべてのユダヤ人をローマから退去させるように命じたので、最近イタリアから来ていたのである。パウロは二人のところに行き、
自分も同業者であったので、その家に住んで一緒に仕事をした。彼らの職業は天幕作りであった。
パウロは安息日ごとに会堂で論じ、ユダヤ人やギリシア人を説得しようとした。
使徒パウロは、アキラとプリスキラ夫婦に出会い、彼らの家に住み、一緒に仕事をしながら、安息日ごとに、イエス様を宣べ伝えました。
すなわち、この夫婦は、使徒パウロが、コリントの町で出会った、平安の子でした。
パウロが、この夫婦に出会ったのは、彼らがローマ皇帝の命令で、仕方なくイタリアから出て来て、コリントの町に引っ越して間もない時でした。大変な苦労を経験していたはずです・・・そんな中で、この夫婦は、使徒パウロに出会い、イエス様を信じ、救われました。・・・そして、使徒パウロを、自分たちの家に受け入れました。
皆さん、イエス様の弟子を、弟子として受け入れる人は、弟子が持っている恵みを受けます。
ですから、使徒パウロを、使徒として受け入れたこの夫婦は、使徒パウロが持っていた恵みを受けたのです。その結果、この夫婦の家庭から、家の教会が始まりました。さらには、コリントの町を、ひっくり返すほどの大リバイバルが始まりました。
それだけではなく、この夫婦は、使徒パウロの世界宣教を助ける同労者となりました。
使徒の働き 18章18-19節
パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。
彼らがエペソに着くと、パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。
プリスキラとアキラ夫婦は、使徒パウロの世界宣教の旅について行き、コリントの町から、エペソの町に引っ越して、そこでも、家の教会を始めました。
ついこの間まで、ローマ皇帝に追い出されて、出て来た夫婦が、使徒パウロとの出会いによって、主イエスの忠実な弟子に変えられたのです。使徒パウロと一緒に、主イエスの御声を聞き分け、主イエスが遣わされる場所に遣わされて行く弟子に変えられたのです。
そのようなことがあって、今日の箇所で、この夫婦は、エペソの町で、アポロに出会いました。
ですから、プリスキラとアキラ夫婦が、使徒パウロに出会ってから、アポロに出会うまでに、そこまで長い年月があったわけではありません。
短い期間にも関わらず、この夫婦は、アポロよりも正確にみことばを知るほど、使徒パウロから学ぶことができたということです。・・・何故でしょうか・・・それは、この夫婦が、使徒パウロを尊敬し、信頼していたからです。恵みを受ける秘訣は、愛と信頼の関係を結ぶことです。
パウロからみことばを学ぶにしても、パウロをどのぐらい尊敬し、信頼しているのかによって、受け取ることができる、恵みの量も質も変わって来ます。
プリスキラとアキラ夫婦は、自分の家に受け入れ、一緒に生活するほど、使徒パウロを尊敬し、信頼しました。さらには、使徒パウロの宣教の働きについて行くために、引越しをするほど、使徒パウロに従いました。
そのように、使徒パウロに対する尊敬と従順を通して、この夫婦は、使徒パウロとの、強い、愛と信頼の関係を持つことができました。
ですから、愛と信頼の関係は、恵みが流れて来るパイプのようなものです。
たとえば、イエス様から、一番多くのことを学ぶことができ、一番多くの恵みを受けたのは、いつもイエス様について行って、強い愛と信頼の関係を結んだ十二使徒たちでした。
愛と信頼の関係の強さによって、流れて来る恵みの大きさは変わります。
ですから、イエス様の働き人を、受け入れる人は、その人が持っている恵みを受けますが、どれだけ、その人を尊敬し、信頼するかによって、受ける恵みの大きさが変わります。
プリスキラとアキラ夫婦は、使徒パウロと強い愛と信頼の関係を結ぶことができたので、使徒パウロの持っていた多くの恵みを受け取ることができました。・・・その恵みによって、アポロに、より正確にみことばを説明し、彼を励ますことができました。
この夫婦が受けた恵みは、単にみことばを正確に知る恵みというよりは、みことばを聞いて悟って、豊かな実を結ぶ恵みです。それも、自分だけではなく、多くの人にみことばを悟らせ、豊かな実を結ぶようにする恵みです。・・・その恵みによって、この夫婦を通して、多くの人が救われ、いくつもの家の教会が生まれました。
ローマ人への手紙 16章3-4節、5節前半
キリスト・イエスにある私の同労者、プリスカとアキラによろしく伝えてください。
二人は、私のいのちを救うために自分のいのちを危険にさらしてくれました。彼らには、私だけでなく、異邦人のすべての教会も感謝しています。
また彼らの家の教会によろしく伝えてください。
使徒パウロは、プリスカ、すなわち、プリスキラとアキラ夫婦のことを、同労者と呼びました。
パウロに同労者と呼ばれるのは、物凄いことです。つまり、この夫婦は、世界宣教をしている使徒パウロと同じように、主に用いられた主の働き人だと言う意味です。
この夫婦は、パウロのいのちを救うために自分のいのちを危険にさらしました。そして、異邦人のすべての教会も、この夫婦に感謝している。さらには、この夫婦の家の教会によろしく・・・と、あるように、コリントの町、エペソの町、そして、後に、ローマに引っ越したときにも、彼らを通して、多くの人が救われ、家の教会が生まれました。
すなわち、この夫婦は、主と主の教会に忠実に仕え続けて、豊かな実を結び続けていました。
そのように、プリスキラとアキラ夫婦の人生が変えられたきっかけは、使徒パウロとの出会いでした。しかし、使徒パウロに出会って、イエス様を信じたすべての人が、この夫婦のように豊かな実を結んだわけではありません。
愛と信頼の関係です。この夫婦は、尊敬と信頼をもって、使徒パウロを受け入れ、使徒パウロが教える、聖書のみことばに忠実に従いました。その結果、この夫婦は、使徒パウロが持っていた多くの恵みを受け取ることができました。
パウロが持っていた恵みとは、何でしょうか。・・・それは、聖霊の力です。・・・使徒パウロ自身、こう語っています。
Ⅰコリント人への手紙 2章4-5節
そして、私のことばと私の宣教は、説得力のある知恵のことばによるものではなく、御霊と御力の現れによるものでした。
それは、あなたがたの信仰が、人間の知恵によらず、神の力によるものとなるためだったのです。
主が、パウロに与えられた恵みは、聖霊の力です。
パウロの宣教を通して、人々の信仰は、神の力による信仰になりました。
使徒パウロの宣教を通して、人々は、ただ、みことばを理解するだけでなく、喜んで、みことばに生きる力、聖霊の力を受けました。
そのように、聖霊の力が与えられた忠実な主の働き人との信頼関係を通して、私たちは、聖霊の力を受け取ることができます。
ちょうど、神の聖なるしもべ、忠実な大祭司イエス・キリストとの信頼関係を通して、12使徒が聖霊の力を受け取ったように、
また、今日の箇所のように、主の忠実な使徒パウロとの信頼関係を通して、プリスキラとアキラ夫婦が受け取ったように、
主の忠実な働き人との信頼関係を通して、その人が持っている恵みを、私たちは受け取ることができます。
ですから、私たちは、主にあって、互いに尊敬し合い、へりくだって仕え合いましょう。その時、主が与えてくださった恵みを、互いに受け取り合うことができます。
皆さん、主の恵みを、一つも受けていない人などいません。すべての人が、何かしらの恵みを受けています。
ですから、もし、へりくだって、人を自分よりもすぐれた者として受け入れるなら、あらゆる人から、主の恵みを受けることができます。
主の恵み、聖霊様の力が、私たちの人生を変えます。
喜んでみことばに生きる力、聖霊様の力が、私だけではなく、周りの人々をも救い、豊かな実を結ばせます。
主の恵み、聖霊様の力を受けて、豊かな実を結んでいる忠実な人から、主のみことばを学びましょう。
大切なのは、12使徒のように、また、プリスキラとアキラ夫婦のように、みことばを教えてくれる人と信頼関係を結ぶことです。
そのように、信頼の関係を結ぶことができる交わりが必要です。交わりを持ちながら、信頼関係を結びながら、みことばを学ぶことができる場所、それが、家の教会です。
今日は、皆さんに、一つのことをチャレンジします。
祈るときに、「主よ、あなたは、私が、家の教会を始めることを願いますか?」と、主に聞いてみてください。
「主よ、あなたは、私が、主にある兄弟姉妹の交わりを持ちながら、みことばを学ぶ時間を持つことを願いますか?」・・・そのように、一週間、主のみこころを求めて、祈ってみてください。

